2013年9月12日木曜日

海外研究生活に備えて 3 ~ビザ (J-1/J-2) の取得~

長い間、放置していました。
米国NY州ロチェスターからの更新です。ようやく生活が落ち着いてきました。

ビザの取得

・ 2013.07.01
無事にDS2019が届く。
一緒に返信用のFedEx封筒が入っていたので、Steveさんに何のため?と
メールを送ると「ごめん、間違えたから要らない」って言われた。

ビザ申請の手続きをスタートする。
目的はただ一つ、ビザ取得のための面接の予約を取得すること。

ビザの申請には代行業者に依頼するとしてくれます。
ビザ申請の参考にしていたサイトですが、
たとえば、ここ http://www.arukikata.co.jp/visa/visa_j1.html

3万円程度だったと思います。(あやふやです。ごめんなさい)
お金に余裕がある方は、こちらの方が確実かもしれません。
ですが、代理に頼んだとしてもビザ申請フォームに記載されたことは本人が
責任をもって承認することが求められますので注意を。

さて、私の場合は、妻の分も合わせて2人分を自力で行いました。
申請は英語です。当たり前ですが。以下のリンクから行いました。
http://cdn.ustraveldocs.com/jp/jp-niv-visaapply.asp


DS-160の準備

DS-160を作成します。(妻もいれば2人分)
これが面接時に必要な書類になります。

プルダウンリストから面接地を選んで (私の場合はJAPAN OSAKA)、
顔写真データをアップロードして (Test Photoボタンから)、
フォームの記入に移ります。

顔写真はパスポートの証明写真と原則、同じです。
正面向いて、脱帽してはっきりと顔が分かればOK。
縦サイズで顔が写真の50~69%を占めるようにしなければなりません。
HP内で写真データの拡大、縮小、トリミングができるので、意外とあっさりです。

そして、問題がDS‐160のフォームの入力。
びっくりするくらい、事細かな情報を求められます。
しかも英語。普段、見ない単語が出てくるので訳すだけでも大変です。

記憶する限り、現在とその前の住居の管理人 (管理会社) の連絡先や、
過去と現在の職場の上司の名前と連絡先は驚きました。

そんな、情報、何に使うねん!と突っ込みを心の中で入れながら進めます。
しかも、私のJ-1ビザの申請と妻のJ-2ビザの申請では、微妙に質問が違う。
でも、何とかなります。(後述しますが、現地で情報の追加がOK。修正もできるかも。)

妻のDS-160フォームの入力時には、代理として私が行った旨も情報登録しました。

もちろん、完了したものは印刷してくださいね。


Visa申請料の支払い

これもある程度、リンク先の英語を読みながら進めば行けるはず。
支払い方法は確か銀行口座のネットバンキングで入金したと思います。

これも完了したものは印刷して下さい。入金の証明になります。


Visa面接の予約

いよいよ面接日の設定です。
ここまでくれば意外とすんなり。カレンダーから行ける日と時間を選ぶだけ。

でも、意外と時間は限られます。朝の9時台がほとんどのはず。
そして、7月1日に申込をして予約をとれた最短が23日。なんと20日以上も後!

DS2019の開始日が1か月を切っているなどの事情があれば、
特別枠での面接を申請できるようですが、早いことに越したことはないですね。
私たちは妻の仕事が休める日も考慮して25日に面接に行くことにしました。


I-901 SEVIS管理費の支払い

さて、まだ終わらない。本当に長い7月1日でした。
次はSEVISという、よく分からないけどJビザ滞在者 (学者、留学生) の管理をするための
お金を支払う必要があります。

このサイトで支払えます。 http://www.ice.gov/sevis/i901/
私はクレジットカードで支払いました。

最後にレシートを印刷することをお忘れなく。
どれだけ早くてもレシートの原本が郵送されてくるのは2週間以上先。
でもVisaの面接時には必須の書類なので、支払いの証明はプリントしたもの以外ありません。
ご注意ください。


必要書類の準備

これは、Visaの面接までにやっておくべきこと。
思いつく限りの証明は取得しておいたほうが無難です。

財政証明書 (収入証明書、銀行の貯蓄証明でもOKかも?)、
学位証明書、成績証明書 (過去五年間、なので博士の前後期両方)、
ロチェスター大学からのInvitationレター、婚姻証明書 (戸籍の原本と英訳)、
CV (英語版の履歴書) は準備したと思います。


Visaの面接

いよいよ当日。
眠い目をこすって梅田にある米国領事館を目指す。

・ DS-190 (一生懸命、フォームに打ちこんだやつ)
・ I-901 SEVIS支払い証明書のコピー
・ Visa申請料支払いのコピー
・ DS2019
・ パスポート
・ 準備した必要書類
・ 面接予約表

を持って、領事館前まで到着。

もちろん、物々しいです。
入り口横の長机の警備員のおっちゃんに面接予約表を見せて、
ペットボトル飲料はここで捨てるように言われる。

入り口前で5~6人ずつ何列かに並ぶように指示されて、1列ずつ順番に領事館に入る。
入れば、スマホなどの電子機器はすべて預けて帰宅時に返却してもらう番号札を受け取る。
そして、荷物はX線検査、自分たちは金属探知機を通る。(空港と一緒)

完了すれば3階へ。

さて、ここからが長い。自分たちの場合は全部終了するのに1時間強でした。
ほぼすべてが待ち時間。もっと混んでいたら、もっと手間取ったら…、
ネットでブログを見て最長は3時間かかった人もいるようです。

当日の予定は余裕を持たせたほうが、本当にいいです。

3階では申請書類のチェックを受けます。
ガラス越しの不愛想なおばちゃん (日本人) に書類一式を渡す。

5cm×5cmで写真を用意していたけれど、データがアップされているから要らないと返される。
そして、妻の旧姓がDS160で抜けていると指摘され、その場で追加してもらう。
なぜか、日本で支援 (給料) をもらう団体名 (日本学術振興会) を聞かれる。

その後、指紋を取得されて終了。(右左の親指と右左の人~子指)

この時、ちょっとパソコンを覗くことをお勧めします。
なぜなら、この指紋採取で当初は妻と私が逆に登録されていたので。
おばちゃんと俺が気付いて、取り直して事なきを得る。
もし、これが入れ違ったままだと、米国到着時の入国審査で不一致となり追い返されかねない。

これで3階は終了。2階へ。いよいよ面接。

面接といっても、入社試験のように個室に通される訳でもなく、
3階と同様にガラス越しのカウンターでしゃべるだけ。
但し、全員、見た目からしてアメリカ人。

並んでいる間、耳を立てていると時々日本語が聞こえてくる。
日本語もしゃべれる人が居るようです。
というか、しゃべれるけど基本的には英語なのかも知れません。

私の面接のときには日本語でしゃべってた人が、普通に英語で質問してきたので、
どうしようもない時だけ日本語にしてくれるのかなという印象です。

さて、混んでます。というか、なかなか面接でビザ申請の認可が取れずに
長々とやっている人たちが居ます。

それを見てビビっていたのですが、私たちの番が回ってきて、
英語で「どの分野の研究をするんだい?」 “レーザーテクノロジー”
「日本から給料をもらえるんだよね?」 “イエス”

スタンプ、ポーン!OK!!

…ん?…えーっ!!

一瞬で終わりました。
結局、俺は“グッドモーニング”、“レーザーテクノロジー”、“イエス”と3言喋るだけで
終わりました。妻は一言も話さないまま…いや、サンキューだけかな (笑)

手こずっている人たちを観察してみると、日本に滞在している中国国籍の人だったり、
高卒の学歴で特にプランもなくアメリカに長期間滞在したい!という女性だったり。

要するに、お金持ちで、学歴があって、行く目的が明確で (帰る期日が明確で)、
不法滞在する可能性が低ければ低いほど、すんなり終わるのでしょう。

分かりやすい。学振のように国の支援と括られるような滞在なら尚更すんなりです。


Visaの到着

そして、無事3日後には手元にVisaが貼り付けられたパスポートが郵送で到着。
長かったー。

次の機会に書きますが、このVisaがないとアメリカのアパートの契約に進めない。
この点でも、本当に準備は早いほうがいいです。

と言うことで、以上がVisaを取得するまでの実体験。
これで、生活基盤はともかく、アメリカに長期滞在はできます。

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