2013年9月15日日曜日

海外研究生活に備えて 4 ~住居の手配~

アメリカの研究生活は平日の夜、土日をきっちり休む方針なので、
すごい日中は楽です。(結婚してなかったら暇だろうけど、結婚してると助かる・笑)

さて、今回は住居の準備について。
あくまで自分の実体験を時系列に書きます。

・ 2013.06.13
ちょうど、結婚して本籍変更をしたパスポートがようやく手に入った時期。
ロチェスター大学にVisa申請に必要なDS2019の発行で、
リクエストされていた書類を送った翌日です。

ロチェスター大学LLEの事務のJeanさんに聞かなきゃなーって思ってた頃に、
このアパートを見て!と向こうから連絡をくれる。
なんて優しい。今になって思うと、滞在先研究室の教授がマメな人なので、
手配しておいてくれたのかも知れない。

もしくは、DS2019の書類を送ったことで、本当に滞在する気なのだと
分かってくれたのかもしれない。

紹介されたのは、Rustic Village。

ロチェスター大学やロチェスター工科大学、モンローコミュニティカレッジなど、
周囲の大学にとっては有名な住宅団地のようなものでしょうか。
大きな敷地の中に2階立ての家が並んでいます。

また、テニスコートやジム、プール、バスケットコートにバレーボールコートがなど
共有施設が完備されている、なんかめちゃリッチな感じの住宅です。

ちょっと他のブログ等を見ていたら、家賃が上がったようです。
リーマンショック以前に比べると1.5倍くらいになっている気がします。
経営方針がかわったのでしょうか。

ちなみに、Rustic VillageのHPはこっちに到着する直前にリニューアルしています。
新HPには記載はないけれど、旧HPに記載があったFurnished Apartmentを勧められました。

アメリカだけではないと思うけど、海外のアパートはFurnishedとUnfurnishedに分かれます。
日本語にすると家具付きか家具なしか。
私が検討していたのは2LDKの間取りでユニットバスは1つの部屋。
(アメリカには2つベッドルーム、2つユニットバスの部屋もあったりする。)

その時の条件は以下の通り。
・ Furnishedの場合
 ‐ 家賃は約16万円
 ‐ 電気代、水道代、ケーブルテレビ、インターネット代込 (オール電化なのでガス代は無し)
 ‐ ベッドからソファ、デスク、テーブルチェアーといったありとあらゆる家具付
 ‐ さらに食器、調理器具など生活用品も完備
 ‐ 冷蔵庫、洗濯機&乾燥機 (共用)、食洗器、エアコン&セントラルヒーティングも完備

・ Unfurnishedの場合
 ‐ 家賃は約9万円
 ‐ 間取りはFurnishedと一緒
 ‐ 水道代は込み
 ‐ 冷蔵庫、洗濯機&乾燥機 (共用)、食洗器、エアコン&セントラルヒーティングは完備

上記をまとめると判断基準となるのは、
1年間の滞在で家賃の差額が7万円×12か月で84万円。
この84万円以内に1年間の家具、電化製品、電気代、ケーブルテレビ、インターネット代を
抑え込んで、なおかつ自力で電気&通信インフラをセッティングするならば、
Unfurnishedの方がお得になります。

セントラルヒーティングは、建物の棟ごとで一括している暖房。
旭川と同じ緯度のロチェスターの冬は最高気温が氷点下ってこともあるそうな。
セントラルヒーティングが入ると、そんな時期でもTシャツ1枚で生活できるそうです。
私も2か月後くらいには実感するのでしょうか…。

さて、本題に戻って、どちらのプランを選択するのか。
結論から言えば、Unfurnishedを選択しました。決定的な理由は経済的な問題。

Furnishedを借りて、次の機会に書く健康保険 (月4万)、携帯代、固定電話料、
食費、衣類&雑費、交遊費、そして、なにより車費用を夫婦2人分を賄う
収入は…ってことです。貯金もあるし、何とかしたとしても貯金なんて絶対に無理です。

あと、後述する管理会社とのメールで “Furnishedを借りる人はほとんど居ないよ” と
先方まで認める不人気なのも背中を押してくれました。
(だから、リニューアル後のHPで記述がなくなったのだと思います。)

渡米後の生活準備の詳細は今後の機会に譲りますが、
最低限の家具は組立の新品を集めて、テレビ、固定電話、プリンター、
DVDプレーヤー、オフィスデスク&チェアー、ダイニングテーブル&チェアー、
カフェテーブル、ビーズクッションみたいなソファ2つ、スタンドランプ3台、ベッド2つ、
テレビボード、食器&調理器具一式その他もろもろを購入して

全部で12万円程度に抑えれました。

但し、ベッドは夫婦お互いにシングルサイズのエアーベッドです (笑)
運ぶのが大変だったのと、やっぱベッドを買うと高い。
慣れてしまえばこっちのもんです。

もっと現地のお店に精通してたり、Craigslist (http://rochester.craigslist.org/) を活用すれば、
安くすることも、スプリングマットレスのベッドを準備することも可能だったと思います。

スプリングマットレスも生活2週間後にシングルサイズを1万円で買えるお店を見つけたし…。
(お店の話も次回以降に記載します。)

Craigslistは、インターネット掲示板みたいなもので個人売買が盛んです。
私もベッドについてはメールでコンタクトを取り合って頑張ってみましたが空振り。
なにせ、大都会ではないので取引の絶対量が少ないのと、
時差があるので日本ではリアルタイムにメールのやり取りができないのが不利。

せっかく、まだ売り手の決まっていないとの返事を受けても、返信を出すころには
電話で売り手が決まったから売り切れたよ。なんてこともあった。
国際電話で頑張る会話力もお金もなかったので、新品購入であきらめました。

あと、月々発生する費用ですが、電話&ケーブルテレビ&インターネットは月々約1万円、
電気代はまだ初回月の請求が来ていませんがどれだけ高くても1万円。
なので、1年間で1万円×12か月×2種類=24万円。

家具と月々の料金の合算は約34万円。Furnishedとの差額は約47万円。

かなり安く抑え込んだと自負してます。(笑)
ただし、労力は半端じゃないです。フラフラです。
家具を組み立てながら床で寝たこともありましたし、夫婦で揉めることもありました。

でも、それもいい経験ができたように思います。
と言うことで、本題に戻ってUnfurnishedで決定しました。

・ 2013.06.19
夫婦会議を繰り返して、意を決して、管理会社にメール連絡。HPのフォームから連絡。
なんて送ったのか忘れたけど、とにかく8月末から夫婦でそっちに行くこと、
滞在先のロチェスター大学から紹介されたこと、詳細を教えてほしい旨は
書いたと思う。

・ 2013.06.20
さっそく返事が帰ってくる。

なんと、ロチェスター大学プランで割引があるそうで、
デポジット (保証料) が免除、初月の家賃が7万円引き!などお得がいっぱい。
ただ、事務手続き料とか諸々含みだすと家賃の7万円引きが補填したようなものだった。
(もちろん、プランがなかったら初月は2か月分の家賃が必要だったようなものだけど。)

要求されたのは、
・ パスポートとビザのスキャンデータ (俺と妻の2人分)
・ ロチェスター大学からのInvitation Letter (割引プラン適応のため)
・ メールに添付されていた申請書式に記入したもの
・ クレジットカード情報記入フォーム (これもメールに添付されていたものに記入)

すぐに、ビザが手に入ったら送りますと返事を出す。

・ 2013.07.29
書式が送られてきた後も、簡単な質問のやり取りは何回かしたが、
ようやくVisaが手元に届いたのでフォームに記入して、
スキャンデータも添付してメールを送信。

・ 2013.07.30
すぐに返事が返ってくる。ロチェスター大学もそうだけど、
ここは本当に仕事が早い。(アメリカ人はルーズなんて言葉が嘘のよう・笑)

書類は受け取ったので、条件に合う物件の空きがあるか確認するとのこと。
(あれだけやり取りしてたのに、仮抑えとかは無かったらしい…)


・ 2013.08.06
仕事が早いなんて思ったからだろうか、1週間経っても返事がこない。
念押しで、進捗を聞くメールを送る。

すると、その日のうちにメールが返ってくる。(どうなってるねん。)
ただ、この時期にHPのリニューアルをしていたようで、サーバートラブルが出たので、
物件のデータベースにアクセスできないとのこと。もう少し待ってほしいと。

返事が来ただけでもOKということで、仕方なくもう少し待つ。

・ 2013.08.07
物件が見つかった!と連絡が入る。早い。
空白の1週間は完全に忘れられただけじゃないかと、余計に疑う (笑)

メールには添付でLustic Village全体の地図と物件の位置が印されている。
嫌もなにも判断できる要素はないために、承諾する旨をメールする。
目の前の駐車場に、レンタカーを借りたときに駐車しても良いかの質問も添えた。

すると、すぐに返信が来た。
手続きを進める旨と、駐車してもOKだということらしい。

・ 2013.08.08
この時、車と家具をどう調達するかが我が家の話題。
聞いちゃえ!って勢いで、Moving sale (引っ越しする人が安く家具を売る個人売買) や、
車の個人売買がRustic Villageで行われているか質問してみる。

するとすぐに返事が。(空白の1週間はここで無罪放免・笑)
すぐに掲示板を見に行ってくれたようで、行われていないとの返答。残念。
でも、ここでCraigslistのHPの存在を教えてくれた。

・ 2013.08.13
担当者からメールが入る。賃貸契約書と約款が添付されている。
あと、契約完了前だけど、入居時のKey Pick UP (鍵受取り) の受付表も。
サインして、スキャンして、24時間以内に送り返してほしいとのこと。

生憎、その時は旅行中 (笑)
しかも都会なら何とかするにしても、残念ながら瀬戸内海にある小さな島の上。
(瀬戸内国際芸術祭2013に夫婦そろって旅行中)

24時間以内は無理!、30時間後なら送れる!と返答する。

すぐに、Not to worry!と返答。
問題ないなら、この6時間の差で何が生まれるのだろうか?(笑)

・ 2013.08.14
担当者にサインをした書類をスキャンして送る。
同時に契約書類に付随していた、提携しているケーブルテレビ、電話、
インターネット、電気について質問するメールを送る。

日本からメールで手続きを進めていいかと?
(現地で電話で行うのは、出来るだけ避けたかった…)

・ 2013.08.15
契約書を受理したとのメールの返答がやってくる。


同時に、電気は入居契約時に同時に手続きをしてしまえることが書かれていて、
電気開通のために電話することは免れた。

ケーブルテレビ、電話、インターネットについては、提携業者の担当者の
連絡先のメールアドレスを教えてくれた。
HPから手続きすることも可能だけど、かなり待たされる可能性があるから、
直接、Rustic Village担当の人に連絡を取った方がいいよと。
ちなみに、彼には日本人から連絡が行くかも知れないと会った時に話しておいたからと。

つくづくいい担当者に巡り合えたと思った。


というわけで、長くなったけど、以上が渡米前にした住居手続き。
とりあえず、到着後に生活する住居も確定できました。
あとは、全て渡米後の話になります。

この2013.08.15以降は、ケーブルテレビ、電話、インターネット
開通のためのやり取りに移ります。
次は、そのことについて書きたいなと思います。

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