ここ1か月、本当に時間の使い方と真剣に向き合ってこれました。
時は金なり。
そんな言葉も、まんざら嘘ではないなと感じてました。
生きてるだけで丸儲け。
…では、なかったと思います(笑)
さて、ここ1か月の週末にあった出来事をザッとプライベートなものを振り返ってみると、
○ 2月3週目 高校時代の友人と食事
○ 2月4週目 勤労学生時代の知人らと加賀温泉旅行
○ 3月1週目 2つの研究室合同でスキー&スノボ旅行@長野県白馬
そんな中、色々な方面の飲み会があったり、後輩の修論&卒論をチェックしていたり、
論文投稿してリジェクト食らったり、国際会議に投稿してリジェクト食らったり…。
でも、へこんで居られないくらいに忙しくさせてもらってました。
とある先生の言葉。
へこむ時間がもったいない。反省はすべきだけど、後悔は無駄。
このスケジュールの中で、学会が迫ってるという危機。
3月15日からは応用物理学会なのです。
研究を早くまとめて発表資料を形にしなきゃならんのに。
そう言う訳で、ここ3週間で計3回の徹夜を強いる結果になりました。
実験系の都合で一気にデータを取得したかったのが最大の理由ですが、
もう少し、効率よくできなかったかなと反省。
3月17日にレーザー装置材料のセッションで発表します。
今回は、今までの研究を下地にしていますがガラッとアプローチを変えました。
具体的には、誘電体光学材料、光学素子のレーザー損傷閾値温度依存性を、
ナノ秒パルスの近赤外レーザーで評価を進めてきた背景を元に、
その温度依存性の原因を解明したいというモチベーションは一緒です。
(もちろん、レーザー損傷機構そのものの解明も目指しています。)
これまでは、
・ 評価波長をより短波長な紫外レーザーではどうなるのか?
・ 誘電体試料ではなく初期より自由電子を持つ金属試料ではどうなるのか?
というアプローチで報告をしてきました。
今回は、
・ ナノ秒パルスからフェムト秒パルスに変えることでどうなるのか?
ということが最大のポイントです。
単純な比較ですが、ガラッと機構は変わってきます。
基本的な機構は、
誘電体中に自由電子が生成~衝突電離&電子雪崩~臨界密度到達でレーザー損傷
と理解していただければOKだと思います。
簡単なイメージでは、誘電体中に生成する初期自由電子が、
加速されるか、されないか。
加速されれば衝突電離~電子雪崩となりレーザー損傷に至りますが、
加速されない場合は電子雪崩とは至りにくい。
この加速のされ方の違いは、初期自由電子が生成した時に、
レーザー (光電界) が存在するかどうかです。
パルス幅が十分に短ければ自由電子が生成した時には、もうレーザーは通過した後、
加速されようがない!なんてこともあります。
さらに初期自由電子の生成の仕方も、線形現象か、非線形現象なのかという違いもあります。
以上のような要因が、光学材料や光学素子温度が変わった際に
どのように影響し、結果としてレーザー損傷閾値にどう影響を及ぼすのか。
少し、宣伝みたいですね(笑)
たまには、こんな専門的な内容だっていいですよね。
東日本大震災から1年。
被害者の皆様のご冥福をお祈りすると共に、1日も早い復興を祈願します。
阪神淡路大震災で被災したのは、兵庫県明石市に住んでいた私が小学2年の冬でした。
真っ暗の中、母に頭を守られながら布団の中で揺れが収まるのを
待ったのを今でも思い出します。幸い、私の周囲は皆、無事でした。
床は一面、ガラスや陶器の破片だらけ。家の中は土足でないと歩けない。
学習机の上で、隣の机の妹と共に、父が作ってくれたカップめんを食べたことは
何とも言うことが出来ない思い出です。
今となっては、人間の心の闇が見えてしまうのが辛いです。
欲が矛盾となって染み出るのを見るのは辛いです。
復興は願うが、がれきの受け入れは嫌だ!とか、
原子力発電は反対!と言いながら電気料金の値上げは反対とか、
政府の対応の遅れは酷い!と言いながらその政治家を選んだのは自分達だったり。
がれきの受け入れも、最小限の原子力発電も現状は不回避と感じています。
結果や影響はどうあれ、回避することは後世に付けを回すだけだと思います。
子供達を守るように見えて、実は負の遺産を押し付けてるだけではないのか…と。
これは物理的にがれきだけでなく、経済的な面も含めてです。
放射線被害を最小限に食い止めたように思っても、その子供たちが成人するころには
日本は完全失業率30%とか。意外と笑えない妄想だと思っています。
それを何とかするのが、政治であり、研究者の役割です。
私はまだ学生、まだ見習いなんて言い訳はいっぱいできます。
でも、何かしらの一端を担えれば。すべての研究者、研究者の卵が一端を担えれば。
実験屋さんなので、論評だとか、提言だとかじゃなく、成果として挙げていけたら。
それでは、おやすみなさい。
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