2012年5月30日水曜日

産経新聞 2012/5/30 朝刊のコラムに思う

今日は水曜日。

世間には新曲が市場に溢れ、オリコンのデイリーランキングではNEWの文字が上位で踊る。

AKBのユニット2組、Not yet (通称 ノイエ) と渡り廊下走り隊7 (通称 ワロタ7) の新曲が同日発売。

本家のAKB48“真夏のSounds good!”が、3位で頑張っているので、
トップ3をAKB関連が独占している。勢いそのままである。

だけど、今回ばかりはAKBばかりには浮かれていられない。

デイリー5位に入った、平井堅の“告白”が素晴らしい。

見てはいないけど、テレビ朝日系のドラマ“Wの悲劇”の主題歌だそう。

平井堅の声と曲調、そして、何より歌詞が素晴らしい。

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もがき、あがき、泣き喚 (わめ) き叫べど、あなたに届かない芝居

愛が欲しい、ただそれだけなのに、巡れど巡れど同じ

脚本の無い人生の舞台で、誰もが泣き笑い芝居

「愛をください」 台詞が首を絞め、もがけどあがけど幕は開く

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自分自身、病んでいるような歌詞が好きです。

中島みゆきならば、たかが愛や、愛情物語、わかれうた、、、
大黒摩季ならば、No return to my loveや、別れましょうわたしから消えましょうあなたから、、、

“病んでいる” 誰もが簡単にそう言ってしまう。結構、きらいです。

病んでいると言うだけで、全てが軽い世界のように見えてしまう。
本質の重さなんて、まるで無かったかのように、たった一言で片付いてしまう。

全てを前向きに、全てを何かのせいにして、自分の過ちを顧みることなしに進むのは有り得ない。

病んでいる歌詞、言い換えると、物事の本質を突いている歌詞だと思っています。


綺麗事だけでは済まされない。


さて、綺麗事だけで済まさなかったのが今日の産経新聞のコラム
全文は以下のURLをご参照いただきたい。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120530/dst12053003190000-n1.htm

途中の文章を、原文のまま抜粋する

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戦前に軍部が力を伸ばした背景には、二・二六事件などでもわかるように、
経済的に困窮した国民が軍に強い指導力を求めたこともある。
軍はその声を巧みに利用したのだ。

軍部の「独走」を許したのは国民だったのが、戦後一転して「すべて軍部のせい」となったのだ。
原発も同じである。「豊かさ」を求めてやまない国民に応えようとしたのが、原発推進だった。
「原子力ムラ」の独走ではなく恣意(しい)的な国策でもなかった。

本気で脱原発と言うのなら、明治以来、国を豊かに強くしようとしてきた歴史を
全否定せねばならない。


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この抜粋文章の前後、民主党前代表の管前首相を批判していたのは産経新聞らしい。

しかし、その文章中に本質を突いている文章が光った。

昨年の東日本大震災に関連して起こった原子力発電所事故。

誰が悪いのか。東電?原子力安全委員会?政府?学者?経産省?文科省?

もちろん、指摘されたものを放っておいて、放っておかれても十分な忠告もしない。
事故後にも、撤退要請を出し、海水注入を躊躇し、情報が二転三転と錯綜した。

確かに、いっぱいのミスや間違い、利権の上に起きた事故であるのは間違いないはず。


ただ一つ。綺麗事は無しに、御幣を恐れずに書く。


私たちは原子力の恩恵を知っていようと、知っていなかろうと受けてきた。
そして、原子力なしではここまでの豊かさを得られていなかったのも事実である。
(原子力発電所を全部動かさないと言っただけで、昨今の騒動ぶりである)

誰しもが、誰かのせいにばかり出来ない。
少しでもいいから、視点を変えた見方が皆でできればいいと思う。

そう、綺麗事だけでは済まされない。


本当はラーメンの記事を書きたかったんだけど…。

また、明日にでも書きます。ちょっと熱くなっちゃっいました (笑)

自分のも含めて、人の身勝手さにすごく悲しくなる時があります。

ちょっと疲れてるのかな。

さっ!早く寝て、明日も論文書きを進めないとなぁー。

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