2014年9月9日火曜日

モリシタ集め 将棋界の壁ぶち破り

こんなゲームがありました。

モリシタ集め。


ニコニコ動画で公開しているブラウザゲーム。
その内容は、タイミングを合わせてボタンを押すだけのシンプルなもの。

そして、言いたいのはゲームのレビューではなくて、将棋界のイメージチェンジのすごさ。

一応、高校生のときが全盛期で将棋アマチュア2段までは行ったので、
ある程度、プロ将棋界のことも分かるわけです。

この降ってる顔のおっちゃん、森下卓八段。
別に笑いを取るポジションでもなんでもなく、むしろ凄い人。

矢倉戦といわれる大きな戦いの枠組みのなかで、森下システムという戦法を編み出した人。

将棋は交互に1回ずつ駒を動かすルールなので、当時は、とにかく相手よりも効率のいい
駒の動かし方が最優先だった。

ところが、この森下システムは1回で動ける駒をあえて、2回に分けて動かす。
その心は、その1回の間に、相手の動きを見極めて、より有効な形で2回目を動かすという
当時は新しい発想。

その後は、一手損角代わりや、角交換型振り飛車など、あえて1回相手に多く駒を動かさせて、
隙を作らせるといった考え方も生まれる。

そんなターニングポイントになったともいえるような戦法を生み出した凄い人。

そんな人が、笑顔で顔だけ、上から降って来るんです。
これが本人も受け入れて、将棋連盟も許可したんです。すごいですよね。

ここのところの将棋界がすごい。
コンピュータ将棋とプロ棋士が戦って団体戦でプロが完敗する姿も包み隠さず公にするし、
ハチワンダイバーという漫画に、プロ棋士 (鈴木八段) が実名で堂々と出てくる。

それが面白い。

むちゃくちゃするのが面白いわけではないけど、意外性やギャップがすごく面白い。

何がどうって訳じゃないけど、この将棋界のチャレンジは参考になると思う。
かなり実現するには大変だったと思うけど…。

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